2025年3月11日、日中韓三国協力事務局(TCS)と国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)が第4回日中韓カーボンニュートラル目標に向けてのフォーラムを共同で開催しました。このフォーラムは、深セン国際低炭素フォーラム開発センターによって後援されました。
今年のフォーラムのテーマは、「カーボンニュートラルと持続可能な都市開発」であり、持続可能な都市開発のためのスマートで包括的な解決策に焦点を当て開催されました。日中韓三国の政府関係者と専門家に加え、国際機関が参加し、カーボンニュートラルと環境に配慮した都市計画に関連した政策や現場経験を共有しました。
開会式では李熙燮(イ・ヒソプ)TCS事務局長が、世界で最も都市人口が多い地域の1つである日本、中国、韓国の状況を踏まえ、持続可能な都市空間を構築することの重要性を説明しました。李事務局長は、これに関連して、地域のカーボンニュートラル目標を実現するには、三か国の役割が重要であることを強調しました。
また、アルミダ・サルシア・アリシャバナ国連事務次長兼ESCAP事務局長も、日中韓の都市化、経済成長、技術革新の豊富な経験を踏まえて、持続可能な都市開発を実現するための解決策を共有するうえで三か国には重要な役割があることを強調しました。また、このフォーラムが、2021年の発足以来、アジア太平洋地域におけるカーボンニュートラルの取り組み拡大において重要な役割を担ってきたことを指摘しました。
劉振民(リウ・ヂェンミン)中国気候変動特使は基調講演の中で、中国が環境に配慮した低炭素開発に積極的に参加していると説明しました。さらに、日本、中国、韓国がさまざまな分野の知識と経験を共有し、アジア太平洋地域の気候変動対策に前向きに貢献することへの期待を表明しました。
セッション1では、三国の政府関係者が、COP29以降のNDCに関する各国の最新情報と、関連する政策の方向性について説明しました。セッション2では、さまざまな分野(民間企業、地方自治体、国際機関)の代表者が、持続可能で環境にやさしい都市を構築するためのスマートで
包括的な解決策の活用に関する経験と事例研究を共有しました。
このフォーラムの成果は、第81回ESCAP委員会セッションの下位地域協力に関する意見交換の場で提示され、第26回日中韓三カ国環境大臣会合でも報告されます。





