三国協力活動 第3回日中韓三国教員交流プログラム開会式 2023.08.15
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   2023815日、中国・北京市にて、日中韓三国協力事務局(TCS)と中国の生態環境部宣伝教育センター(CEECMEE)が、第3回日中韓三国教員交流プログラム(TTEP)を共催しました。本プログラムは、 日本環境省、中国オルドス市人民政府と内モンゴル自治区外務弁公室、韓国環境保全協会の後援の下行われました。


   欧渤芊(オウ・ボーチエン)TCS事務局長が開会挨拶を行い、生態環境保護の複雑さについて述べるともに、環境課題に対処する国際協力の重要性を強調しました。また、人類の行動様式を形作り、持続可能な進歩に寄与する上で、環境教育(EE)が重要な役割を果たすと述べました。欧TCS事務局長は、オルドス市が取り組む砂漠化予防・制御と緑化に配慮した開発を世界的なモデルであると称賛し、日中韓において貴重な事例となるオルドス市の環境保護の実践例について、参加者が積極的に学び、活かすことを期待していると発言しました。


   また、CEECを代表して、林王(リン・ユウ)党委員会副書記も開会挨拶を行いました。林CEEC党委員会副書記は、日中韓が意思疎通に努め、東アジア地域の環境と持続可能な開発のために、より再現性の高いEEの経験と事例の共有を図るべきだと述べ、三か国利益のためにEE協力による価値を認識するべきだと語りました。


   開会式の後は、環境政策と環境教育における優れた事例を共有するために、日中韓環境教育・普及啓発シンポジウムが開催されました。セッション1では、日中韓の政府関係者による気候変動対策やカーボンニュートラルの導入などの政策動向の発表が行われました。セッション2では、学校における環境教育の優れた事例が紹介され、参加者全員の関心と注目を集めるとともに、教師間での経験の共有が活発に行われました。日中韓EEに関して、関係者間でネットワークを構築する必要性と重要性について参加者から満場一致で賛同があり、EEは行動や習慣の変化を促す持続可能性を備えているべきであるという点についても、意見が一致しました。さらに、教師や生徒だけでなく、保護者、市民など、あらゆる人々を巻き込む重要性についても議題が上がりました。


   815日から18日にかけて開催された第3TTEPには、優秀な教師、EEの経験豊富な教育専門家、日中韓の政府関係者など、14名の参加者が招待されました。本プログラムでは、1)日中韓環境教育・普及啓発シンポジウム、2)オルドス市関係者との対談会オルドスの砂漠化予防・制御と国際協力戦略、3)討論環境教育の改革と学校における環境教育の役割、4)オルドス市の環境保護地区の見学エンゲルベイ生態モデル区およびオルドス残存種カモメ国家級自然保護区、5)環境教育カリキュラムのプレゼンテーションが行われました。


   TTEPは、日中韓の環境省・環境部から割り当てられた普及啓発プロジェクトを推進するために、三国からの満場一致の同意と支援を得て始まりました。2017年に第1回イベントが韓国で開催され、続いて2019年に日本で第2回イベントが開催され、どちらも成功裏に終わりました。過去4年間は現地での対面イベントが行われてきましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、物理的なシンポジウムをオンライン形式に置き換える必要が生じました。TCSは今後も日中韓三国の相互理解を促進し、環境保護に対する普及啓発に貢献する取り組みを進めるとともに、これらの取り組みを通じて、三国間の平和と繁栄共有の推進を目指していきます。

  

▲欧TCS事務局長による開会挨拶

  

▲林CEEC副書記による開会挨拶

  

▲集合写真