東アジア地域協力に関するセミナーの開催(2015年7月17日、中国・北京) 2015.08.10

日中韓三国協力事務局と中国外交学院は、2015年7月17日、中国・北京にて東アジア地域協力に関するセミナーを共催しました。 

「ASEAN共同体から東アジア共同体へ」をテーマとして行われた本セミナーは、日中韓三国やASEAN諸国より著名な学者をお招きし、政治・経済・社会文化分野におけるASEAN共同体設立後の東アジアの地域協力の促進や、三国協力事務局と日中韓三国に所在する各ASEANセンターとの協力強化について、深い議論が行われました。 

セミナーでは4つのセッションが行われ、1)ASEAN地域における相互信頼の強化及び平和の維持、2)東アジア経済共同体に向けて、3)東アジアにおける共同体意識の醸成、4)三国協力事務局とASEANセンターの役割、をテーマとし実施されました。セミナーでは、政治・経済・文化の側面から見た東アジア地域統合の課題と見通し、ASEANによる共同体構築の成果と地域協力・地域統合への影響、及び三国協力事務局の役割とASEANとの協力の中での日中韓三国間の協力強化等、幅広い分野における議論が行われ、意義深いものとなりました。  

開会の辞の中で、岩谷滋雄日中韓三国協力事務局長は、日中韓三国協力は、東アジア地域協力において不可欠の要素であると述べ、三国協力の重要性を改めて表明しました。また、日中韓三国とASEANとの協力を更に強めることにより、地域協力への相乗効果及び新しい推進力となると述べました。 

中国外交部及び日中韓三国の各ASEANセンターの後援のもと行われたこのセミナーは、三国協力事務局にとって初めて主催する日中韓の学界及びASEANを繋ぐ対話となりました。 

岩谷滋雄日中韓三国協力事務局長による開会の辞 
陳峰日中韓三国協力事務局事務次長によるセミナー進行