第3回日中韓FTAセミナーの開催(2014年11月26日、日本・東京) 2014.12.08

2014年11月26日、三国協力事務局は、外務省、経済産業省、中国商務部及び韓国産業通商資源部の協力の下、第3回日中韓FTAセミナーを東京で開催しました。同セミナーは、三国のFTA交渉関係者、経済界関係者及び有識者が一堂に会し、日中韓FTAの重要性について意見交換をするという貴重な機会となり、今回のセミナーには120名以上が参加しました。

開会の辞で、岩谷滋雄三国協力事務局長は、最近の三国協力の再活性化が日中韓FTAをさらに促進させるとの期待を表明しました。また、日中韓FTAは全世界の21.5%の人口と21%のGDPを持つ巨大な市場を形成し、究極的には三国協力の確固とした土台を築くと述べ、三国協力事務局の日中韓FTAに対する全面的な支持を表明しました。

また、開会セッションでは、三国の日中韓FTA交渉担当者である佐藤達夫外務省経済局審議官、孫元江(そん・げんこう)中国商務部国際経済貿易関係司副司長及び金栄武(キム・ヨンム)韓国産業通商資源部FTA交渉局長兼東アジアFTA企画推進団長がそれぞれ挨拶しました。3氏は、日中韓FTAが三国経済を活性化させ、東アジア経済統合におけるモデルとして貢献するためには、各国の事情を勘案しつつ、包括的かつ高いレベルのFTAを目指すべきという点で一致しました。

続いて行われた3つのセッションでは、日中韓FTAにおける投資枠組み、産業協力及び原産地規則のテーマで議論が行われ、三国経済の緊密な関係の背景となっているグローバルバリューチェーンが日中韓FTAによって更に発展することが確認されました。また、日中韓FTAが三国経済界にとって有益な枠組みとなる必要性についても議論されました。

三国協力事務局は、同セミナーに合わせ、日中韓FTAの理解に資するべく、小冊子「Insight into CJK FTA」を作成・配布しました。同セミナーのプログラム及び発表資料については、以下の添付資料をご参考下さい。