2023年10月13日、遅福林(チー・フーリン)中国(海南)改革発展研究院(CIRD)院長率いる第10回日中韓協力ダイアログ中国代表団が日中韓三国協力事務局(TCS)を訪問し、李熙燮(イ・ヒソプ)TCS事務局長及び顔亮(ヤン・リャン)事務次長と会談しました。両者は、来年中国で開催が予定されている第11回日中韓協力ダイアログをはじめとする、今後の協力の機会について意見を交わしました。
遅院長は李事務局長に、先日開催された第10回日中韓協力ダイアログでの成果について伝えるとともに、同ダイアログが10周年を迎えたことに触れ、TCSによる支援が同ダイアログの長年にわたる実施にとって不可欠であり、そのことは中国代表団における共通認識となっていると述べました。また、遅院長は、中国外交部及び関係各所の後押しを受けてCIRDが東アジア地域包括的経済連携(RCEP)シンクタンクネットワークを設立した経緯について、詳しく説明しました。CIRDはテーマ研究の実施とRCEP国際フォーラムの開催を計画しており、その中で日中韓三国は焦点の1つとなります。この点においてCIRDは、TCSと連携し、RCEPの枠組みの下で経済貿易における三国間協力と日中韓自由貿易協定(FTA)を推進していくことに期待を寄せています。
李事務局長は中国代表団による提案に感謝の意を表しました。TCSは要請に応じて可能な支援を提供していきます。李事務局長は、コロナ禍において三国が困難な時期をくぐり抜けてきたことに触れ、今こそ協力と交流を再活性化する時であり、とりわけ経済分野において、RCEPの枠組みの下でこのプロセスを三国が主導していく必要があることを強調しました。