2023年9月18日、 李熙燮(イ・ヒソプ) 日中韓三国協力事務局(TCS)事務局長は、韓国の仁川で開催された国際災害レジリエンスリーダーズフォーラムに参加し、オープニングセッションで祝辞を述べました。このフォーラムは、仁川広域市、仁川研究院、国連防災機関(UNDRR)、韓国行政安全部により開催され、TCSが共催しました。ASEANのカオ・キムホン事務局長も、オープニングセッションで基調講演を行いました。北東・東南アジアの各国政府及び地方自治体の代表者や、アジア以外のさまざまな国の災害リスク削減(DRR)専門家がこのフォーラムに参加し、防災に関連する知見を共有しました。
「仙台防災枠組2015-2030」の実施も半ばを過ぎ、世界の国々と都市が災害リスク軽減のための取り組みを拡大しています。一方で、気候変動や経済危機、 紛争などに強靭な国や地域社会を実現するためには、防災や災害管理の取り組みをより一層推進する必要があります。 第1回となるフォーラムは2022年に開催され、今回は「地域レベルでの気候変動・災害リスク軽減のための技術活用の機会と課題」をテーマに2回目の開催となりました。フォーラムでの意見交換を通じ、仙台防災枠組とパリ協定の実施を加速することを目指しています。
李TCS事務局長は祝辞の中で、共催者に 心からの祝意と感謝の意を表し、DRRに関する知見、経験、政策を定期的に共有し、お互いに学びを深めることの重要性を強調しました。また、 日中韓防災担当閣僚級会合に触れ、DRR分野での日中韓三国間協力促進についても強調し、TCSは主要なステークホルダーとの協力の下、DRRにおける地域的・国際的な協力のさらなる強化に取り組んでいくことを表明しました。
フォーラムでは、最初のセッション(第1部)で8月2日にTCSがUNDRR、日中韓三国の省庁や研究機関と開催した、日中韓教育訓練機関オンラインワークショップの紹介、ウェビナーの成果が報告され、テクノロジーを通じて地震への備えと対処を支援する方法が説明されました。
また、李事務局長はフォーラム開催中に、UNDRRリスクナレッジ・モニタリング・能力開発局のロレッタ・ヒーバー・ギラルデ局長、UNDRR 北東アジア・グローバル教育訓練研究所 (ONEA-GETI)のサンジャヤ・バティア所長と会談しました。
ロレッタ・ヒーバー・ギラルデ局長は、TCSによるUNDRRへの継続的で積極的関与に対する感謝を表し 、日中韓とUNDRRの協力の重要性を強調し、地域の知識と経験をこの地域に留まらず世界と共有することの強化に期待を示しました。
李事務局長は、TCSとのUNDRRの協力関係に謝意を示すと共に、UNDRRとの関係強化に取り組むことを約束し 、TCSは今後開催される日中韓防災閣僚会議や日中韓サミットなどに向けて、DRRに関する日中韓の協力をさらに推進していくと述べました。