2023年6月9日、欧渤芊(オウ・ボーチエン)日中韓三国協力事務局長率いる日中韓三国協力事務局(TCS)代表団が、山東大学(SDU)とTCSインターンシッププログラムの基本合意書(MOU)を締結しました。
会談中、SDUの韓聖浩(ハン・シェンハオ)副学長は、TCS代表団に温かい歓迎の意を表明し、SDUが長年にわたって日本および韓国の大学と築いてきた深い絆を紹介しました。具体的には、SDUが2016年からキャンパスアジアプログラムに加盟し、科学技術分野を専攻する優秀な大学院生を多数育成している取り組みの紹介がありました。さらに韓副学長は、TCSの支援のもと、日本や韓国の大学との交流や連携を一層広げていきたい、と希望を表明しました。
欧TCS事務局長は、日中韓の青少年交流促進に向けたこれまでのSDUの取り組みに賛同し、TCSプロジェクト、特にTCSインターンシッププログラムとヤングスカラーズフォーラム(YSF)に対するSDUの強力な支援に感謝の意を示しました。YSFは、今年7月に開催される日中韓三国協力国際フォーラム(IFTC)の連続イベントとして、SDUと共同で開催されます。また、欧事務局長は、若者は日中韓協力の未来を担う存在であり、若い学者のためにより包括的かつ広範なビジョンを早い段階で構築すべきであると述べ、SDUに対して今後ともさらに多くのTCSプロジェクトに参画するよう協力を求めました。
会談に先立ち、欧TCS事務局長による講演がSDUの学生と教員100名に対して行われました。講演の中で欧事務局長は、日中韓の協力体制が地政学的干渉やその他の要因によってもたらされるさまざまな課題に直面していると指摘し、一方で、困難が多ければ多いほど、私たちはさらなる努力をしていかなくてはならない、と述べました。