(2023 年 2 月 10 日、東京) – 日中韓三国協力事務局(以下 TCS、事務局長:欧渤芊(オウ・ボーチエン))は、2023 年 2 月 10 日(金)、日中韓青少年交ネットワーク(TYEN)の立ち上げを記念した式典「日中韓ユースデー」を開催しました。武井俊輔外務副大臣、孔鉉佑(コン・シュエンヨウ)駐日本国中国特命全権大使 、尹徳敏(ユン・ドクミン)駐日本国韓国特命全権大使が、日中韓のユース代表とハイレベル対話を行いました。日本国外務省や中国、韓国の在日公館、国際交流を推進する団体、日中韓の友好協会や大学、CAMPUS Asia の卒業生など、各方面から参加し、会場には約 100 名が出席し、また、ライブ配信を通して約 300 名が視聴参加しました。
TYEN は、TCS が半年間の準備期間を経て、日中韓の様々なコミュニティからの提案を取り込み、新たに設立した、世代やキャリア横断的なコミュニティ・ネットワークです。日本、中国、韓国の若者は、国境を越えてメンターを見つけ、個人 の成長とキャリア形成 の双方を追求することができます。TCS の既存または新たに企画された 9 つの青少年プログラムは、TYEN の下で実施されます。その中には、青年大使プログラム、日中韓ユースサミット、日中韓ユーススピーチコンテスト、 日中韓青年学者フォーラム、日中韓地方リーダーズ交流プログラム、日中韓子ども童話交流、キャンパス・アジア・アルムナイ・ネットワーク 、TCS インターンシッププログラム及び TCS SNS サポーターズプログラムが含まれます。これにより、TYEN は若者が各種のユースプログラムに関する情報の入手と参加申し込みが一度にできるワンストップ・ハブの役割を担っています。今後、TYEN は日中韓閣僚級会合につらなる青少年交流プログラムや、 TCS が他の機関と共同で運営する青少年交流プログラムをさらに紹介していく予定です。 TCS は専門家やプロフェッショナルと協力し、プロジェクト運営、研究、就職活動、キャリアアップに関するメンタリングを TYEN メンバーに対し、一年間通して行っていきます。加えて、TYEN は 3 カ国の若者による自主的なプロジェクトに資金を提供します。最初の 2 つのプロジェクトは、2023 年 4 月 1 日から 7 月 31 日まで実施され、それぞれ 5,000 ドルの資金援助が TCS から提供される予定です。TYEN とプロジェクトコンテストは、現在登録と応募を受け付けています。
TYEN ウェブサイト: https://tyen.tcs-asia.org/home
ユース代表とのハイレベル対話において、武井外務副大臣、中国の孔大使、韓国の尹大使は、三カ国の国民の相互理解、認識、友好 を促進するほか、未来志向の日中韓関係の発展のため、市民社会、特にユースコミュニティの交流を非常に重視していること、また、若者に対し、互いの文化や言語を学び、他国で学び働くことを奨励 する旨を述べました。さらに、日中韓政府は TCS や TYEN を通じて、より多くの交流の機会を創出する努力を行うとも述べました。韓国の成均館大学の張暮輝(ジャン・ムーフイ)助教授(中国籍)、海外留学・就職専門家の春日井萌氏(日本国籍)、韓国海洋戦略研究 所の李政承(イ・ジョンスン)研究助手(韓国籍)のユース代表 3 名が、相互認識の改善、国境を越えた就業機会の創出、気候変動やカーボンニュートラルなどのグローバルな開発 課題に対する若者の役割について、意見と提言を述べました。
欧 TCS 事務局長は開会の挨拶の中で、「強い若者がいるところに、強いアジアがあります。 私たちは過去を変えることはできませんが、未来を共に切り開くことはできます。未来志向の三国関係に必要なのは相互信頼と友情であり、相互信頼と友情の 醸成には継続的なコミュニケーションが必要です。私は、TYEN がこの地域の恒久の平和、地域の繁栄、共通の文化的価値のためにあらゆる努力を結集するハブとなることを心から願っています。」と述べました。
また、本式典では、TCS と東京大学公共政策大学院( GraSPP)が、インターンシッププログラムに関する覚書に調印しました。 TCS はこれまで、インターンシッププログラムの実施のために中国外交学院、韓国の仁川国立大学、東西大学、釜山外国語大学と提携しました。
また、会場では「日中韓未来フェア」も開催されました。日中友好協会、海外留学協議会、日本青少年育成協会、国際交流基金及び TCS が参加し、ブースを設けました。 TCS は、日本、中国、韓国の政府によって、恒久の平和、地域の繁栄、共通の文化的価値の促進を目的に設立された国際機関です。
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