2017年5月12日、日中韓三国協力事務局は、「地域教育協力セミナー:日中韓キャンパス・アジア」を韓国・ソウルにある事務局の会議室で開催しました。同セミナーは、1)17のキャンパスアジア・コンソーシアム間に情報共有および交流の場を提供すること、2)その他の地域間教育協力の事例について議論することの二つを目的としています。
李鍾憲(イ・ジョンホン)日中韓三国協力事務次長が、開会の辞を述べ、キャンパスアジア・プログラムに関与する日中韓三国の政府関係者や参加大学の関係者のこれまでの努力に感謝の意を表すとともに、同プログラムが第1回日中韓教育大臣会合でも高く評価された重要な事業であり、更なる発展に向けて、三国協力事務局は可能な限りの支援を惜しまない旨述べました。
日中韓政府関係者としては、日本の文部科学省から岩渕秀樹高等教育局国際企画室長、中国は于永泉(う・えいせん)駐韓中国大使館一等書記官(教育担当)、韓国はキム・チョンホン韓国教育部国際教育協力担当官がキャンパスアジア・プログラムの進展を賞賛し、東アジアの次世代グローバルリーダーの育成に大いに寄与するものを強調しました。
セッション1では、各コンソーシアムの代表者が、「学術以外の学生支援」、「学位授与および単位交換」、「卒業後の進路」をテーマとした三つのグループに分かれて、非公開で議論を行いました。各セッションでは範士明(はん・しめい)北京大学国際関係学院副院長、竹中亨・大学改革支援・学位授与機構教授、チェ・ヨンジン韓国・中央大学校教授がそれぞれ司会を務めました。
セッション2では、欧州連合の域内教育協力の一事例として、エラスムス計画に関する発表がなされ、ビクトリジャ・カイダロバ(Viktorija KAIDALOVA)駐日欧州連合代表部EU政策プログラムマネージャーが、同計画は様々なレベルでの学生の流動化を促す包括的な事業であるとし概要を説明しました。