セミナー&フォーラム RCEPシンクタンク・ネットワーク設立会議への出席 2022.09.23
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    2022年9月23日、日中韓三国協力事務局(TCS)の欧渤芊(オウ・ボーチエン)事務局長は、RCEPシンクタンク・ネットワーク設立会議にスペシャルゲストとして出席し、祝辞を述べました。同会議は、中国(海南)改革発展研究院が主催し、ネットワークに参加するシンクタンクの代表者及びメディア関係者が出席し、RCEP協定の質の高い実施を推進する中で、ネットワークに期待される役割について見識を共有しました。 

    欧事務局長は挨拶の中で、RCEPは日中韓三か国を結びつける初めての自由貿易協定であり、三国間の経済貿易交流の活性化に大いに期待できると高く評価しました。また、シンクタンクの役割については、学術交流のプラットフォームを構築し、研究成果を共有するのみならず、政府に対し政策提言し、国民にアドバイスし、企業に奉仕することも肝心だと強調しました。欧事務局長は、RCEPの質の高い実施をいかに促進するか、低所得国の能力開発、グローバル・地域サプライチェーンの混乱にいかに対処するかなど、政府、企業、市場、国民にとって関心の高い分野の研究に重点を置くよう提案しました。RCEPシンクタンク・ネットワークに対し、政府に政策提言を行い、企業や市場に自信をもたらし、国民の関心事にこたえる手助けするような役割を果たしてほしいと表しました。そのためには、シンクタンクが信頼性の高い情報を提供することが重要だと付け加えました。 

    RCEPシンクタンク・ネットワークは、中国(海南)改革発展研究院とシンガポール国立大学東アジア研究所によって共同で提唱され、RCEP加盟国のうち9カ国から合計13のシンクタンクが参加し開始されたものです。開かれた学術協力ネットワークを構築し、RCEPの実施プロセスに対し知的支援を提供することを目的として、同ネットワークはフォーラム、能力開発研修プログラム、共同研究等を通じて、RCEP加盟国間の多層的な交流と協力を推進する予定です。 

欧事務局長の祝辞の骨子が掲載されたニュース記事はこちら: 

▲祝辞を述べる欧TCS事務局長 

▲会議の様子