日中韓三国協力事務局の岩谷滋雄事務局長は、2014年6月28-29日に開催されたボアオフォーラム会議「アジアにおけるインフラ連結性:資金的課題」における「アジアのインフラ連結性:ビジョン、計画そして制約」セッションにパネリストとして参加しました。
同セッションで岩谷事務局長は、北東アジアにおけるインフラ連結性整備は、その高い必要性にもかかわらず、地政学的な障害のため、順調ではない面があると指摘しました。また、こうした問題を乗り越えるために、三国政府間及び地域機関間の協調を図るとともに、地域大の連結性及び発展のためのグランドデザインを描くことが重要だと強調しました。
岩谷事務局長は、今回の北京滞在中、ボアオフォーラム事務局の周文重(しゅう・ぶんじゅう)事務局長と懇談し、両事務局間における協力の可能性について話し合いました。
また、岩谷事務局長は中国外交学院(CFAU)を訪問し、第1回日中韓三国協力講演会において特別講演を行いました。また、CFAUの趙進軍(ちょう・しんぐん)院長と面談し、両者間の関係強化について意見交換を行った後、了解覚書に署名しました。
また、岩谷事務局長は、中国・ASEANセンターの馬明強(ま・めいきょう)事務局長を表敬訪問し、両者間の協力及び三国協力事務局のASEAN+3プロセス参加について話し合った他、人民大学の紀宝成(き・ほうせい)元人民大学総長を訪問し、三国協力事務局が今後、日中韓賢人会議で提案された日中韓共通漢字808字(日中韓学者による共同研究の成果)を広報する旨を具体的に提案しました。